人×家具−ヒトカグ−

30代に突入した家具の作り手、maruzoが家具の魅力やインテリアコーディネート、新作紹介、時にDIYを紹介、考察していく(予定の)ブログです!PC、WEB、ブログすべて素人ですので温かい目で見てやってください。

八話 DIY専用!下地材で作るTVボード

こんにちは!

前回の終わりに「TVボードを紹介します!」なんて言ったのはまだまだ暑い時期だったような気がしますが、島根県はすっかり涼しくなりました。みなさんのお住いの地域はいかがでしょうか?

 

そしてようやくですが、ながーい前振りも終わって自分の作ったものを紹介していきます。待っている方がいるのかはわかりませんが、お待たせしました!

 

ではさっそく…

 

 

 

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こちらは妹のリクエストで作った、ラワンベニヤのTVボードです。

今までラワンの紹介は何もしてませんが、いきなりの登場です。

紹介しなかったのには理由がありまして、ラワンとは木目が荒く綺麗とは言えないため下地材として使うことがほとんど。私が作る家具ではあまり出てこないと思ったからです。(早速出てきましたが…。)

 

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横から見るとこんな感じ。

ちゃんとコードを通す穴もあけてあります。

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足元はこんなかんじ。多少なりとも感じの良さを出したかったのでこういう形にしてみました。

脚はスプルース材を使っています。こちらも今後は出てくることは少ないと思いますので説明は省かせてもらいます。

 

こんな感じで作ってはみたものの、やはり味気ないですね。

そもそもなんで下地材のラワンベニヤで作ることになったかと言うと、妹のリクエストなんですね。『自分で好きな色を付けたい!』ということだったので、それに影響のない材料を選んだわけです。

 

妹にTVボードを納品してから着色までは私はノータッチだったのですが、見せてもらうとなかなかの仕上がり。それがこちら↓

 

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裏側を塗るのはやめたそうですが、カーペットとも合ういい色なんじゃないかと思いました。自分で塗ったこともあってかなりお気に入りなんだそうです。ちなみに塗料はホームセンターで、お菓子で有名な森永の自然由来のペンキ。

 

自分の好きな色を塗れるというのは、それだけで世界でひとつですし、お気に入りポイントですよね。

 

このような感じで今後も作品を紹介していきます。まだまだ紹介したいものがたくさんありますので、期待してもらえたらなぁと思います。

 

ラワンベニヤTVボード

外幅1040mm   内幅1000mm

上段高140mm  下段高140mm

総高(脚込み)500mm  脚抜き350mm

1pieace.of.furniture.3630@gmail.com ←気になる方、連絡ください。

 

 

次もなにかしら作品を紹介する予定です!

それでは!

 

 

七話 実験途中経過8月24日

今日は実験の途中経過の報告です!

木材の焼けも順調に進んでましたので、『1ヶ月』と記入しました。

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これを再び新聞紙にくるんで…、

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完了です!

これをまた1か月後に同じ手順で新聞紙にくるんで…3か月後にお披露目です!おそらく違いがはっきりしてくるんじゃないかと思いますので楽しみにしてもらえたら、と思います。

 

 

短いですが今回はここまで!

次回は前に作ったTV台を紹介する予定です!これまたお楽しみに!それでは。

六話 木の”焼け”について実験してみる①

みなさんこんにちは!

毎度久しぶりです。

近頃はこのブログのネタを作りながらも写真ばっかり撮って記事を全く書けてないという状態でした。が、またポツポツ更新していきますね!

 

今日は三話~五話の『家具に使う木の話』で少し触れた木の”焼け”について実験してみたので、それを少し書いてみようと思います。

 

そもそも焼けって?

 

木の焼けってそもそも何って思う方もいるかと思います。答えは紫外線による変化で肌焼けと同じようなものです。木の種類によって焼ける早さ、色など違いがありますが、それは間違いなく木の最大の魅力の一つです。合板は製作したときから少しづつ色あせていきますが、無垢材は色が濃く、深みのある色合いに変わっていきます。日光の当たり具合によって焼け方も変わるわけですから、『無垢家具はすべて一点もの』と言われるのも頷けますね!

 

話が逸れました…。

たまに見るのですが、無垢材の商品をネットで探したときの商品説明のところに『経年変化をお楽しみください』なんて書いてあることがありますが、あれは焼けのことです。色が変わっていく様も楽しんでくださいという作り手の願いだと思います。ただ、毎日少しづつ変色するので色の変化に気づくのは難しいところです…。なので購入後まず写真を撮っておくのがおすすめです!

 

いざ、実験!

 

では、焼けというのはどのようなものなのか実験です!

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手前・タモ  奥・ササフラ

手前にタモ、奥にササフラスです。それぞれ「0日」と書いておきます。写真では色が似てますが、厳密には少し違うので、3枚目の写真で確認してくださいね。

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「0日」と書いた部分を新聞で巻き、焼けを防ぎます。これで新聞を巻いた部分はもともとの木材のまま、ということですね!f:id:wwmaruzo:20190805132304j:plain

この写真ならいろの違いがわかるでしょうか?上がササフラス、下がタモです。実験を早めるために窓際の陽が当たる場所に移動してます。

 

この写真を撮ったのが7月24日なので、まずは1か月後の8月24日に次の作業に移る予定です。そのあと2か月後、3か月後の4段階の焼け具合を見てもらう予定ですので、楽しみにしてください!

 

今日で実験の結果をお披露目するかのような書き方をしていたかもしれません。申し訳ないです。

しかしながら懲りずにまた見てみてください。

 

それでは今日のところはこれで失礼します!

五話 筆者の一番好きな木材!その名はタモ…。家具に使う木材の話④

お久ぶりです!

しばらくの間、忙しさからブログを書くのもままならず数週間も経ってしまいました。またここからよろしくお願いしますね。

 

さて、忙しかったとは言っても何も仕事ばかりではないんです。前にちょこっと書きましたが、建具の手加工の2級の試験…受けてきました!7月7日なので少し前になりますが、製作時間5時間、+1時間で打ち切りでの中、何とか形にして提出できました。

 

昨年は時間内にできず打ち切りの憂き目に…。泣

 

今年は一味違うぞと意気込んで挑んだ結果、

 

ハイペースでミスなく序盤を乗り切ったが✨

 

中盤で指を切り出血…、止血しながらの作業で徐々に失速で5時間ギリギリペース💦

 

終盤集中力が切れ気味でさらに失速しながらもなんとか完成!

 

5時間40分で提出できました。全身筋肉痛です。多少の原点は致し方ない。あとは通知を待つだけです。発表は10月らしいので忘れたころですね。それもまたご報告させてもらおうと思います。

 

どんなものを作ったかイメージするのは難しいと思いますので写真を1枚。実際にできたものは撮影はできませんでしたので練習で作ったものです。

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真ん中の小さい障子が上下にスライドするようになっています。

 

タモを紹介してみる

試験の話は終わって、家具に使う木材の話です。とりあえずこれで一旦材料の話はおわりにしようと思います。

 

今回紹介するのは、タモという材料。

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『シオジ』と呼ばれることもあります。

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非常に綺麗な木目をしていて、素直でいいやつです。笑

私まるぞうが愛してやまない木で、我が家もこいつで作った家具がたくさんあります。焼けてもとても綺麗なオレンジ色になります。ササフラスよりも重く硬いですが、ホワイトアッシュよりは軽く柔らかいです。

 

この材料で作った家具がすでにあるので、次回以降また写真を載せたいと思います。

 

終わりに

これで一旦材料の話は終わりにして、次回から少しづつ作品紹介もしていけたらと思います。あまり面白くない話が続いたかもしれませんが、文章力含めがむばっていきます!それでは。

四話 暑い夏に涼しさを感じられるホワイトアッシュ!家具に使う無垢材の話③

6月も下旬に入り、蒸し暑さも増してきましたね💦

まだ夏本番には早いですが、そろそろ涼を感じるものがほしくなってきませんか?

エアコンでもいいんですが、電気代もかさむし…。目や耳から感じる涼というのは本当に体温を下げる効果もある、となんかのTV番組で見ました。ほんとかな?

 

筆者は木製家具や建具を作る仕事をしていますが、使う木の色が、茶色や黄色、赤色系統が多いんです。冬場の温かみを醸し出してくれるのはありがたいんですが、夏だと少し暑い感じがするのは仕方ないところ…。

 

じゃあ夏でも涼しい感じがする材料はないんだろうか?

もちろんあります!!

今日紹介したいのはこの材料…デデン♪

 

ホワイトアッシュを紹介してみる

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ホワイトアッシュというだけあって白っぽいですね。

こちらホワイトアッシュという材料です。写真を見てわかると思いますが、茶色系統の木です。それでも白に近いのもわかってもらえると思います。

こちらの材料はアメリカ出身の広葉樹で、なかなか硬く重いですが、きれいな木目とつるっとした肌触りで仕上がりがいいです。また、和、洋どちらでも合うのでなかなか使える材種です。調べたところメジャーリーグプロ野球でバットにも使われているらしいです。意外とメジャーな材料ですね!

 

焼けるとやはり茶色っぽくなりますが、薄目の色で落ち着きます。それくらいになると夏でも冬でもいい雰囲気を出してくれると思います。

 

本当は作った作品を写真でお見せしたいのですが、撮っておりません、すみません。今後もこの材料を使っていろいろ作っていきたいと思いますので、そのときは紹介します!

 

おわりに

本当は実物をお見せできれば一番なんですが、ブログでできる限り伝えたい!と思いながらも難しいものですね。しかし、「こういう木もあるんだ!」と思ってもらえたらこのブログを書く意味もあるのかな、と思っています。

 

まだまだ皆さんにお伝えしたいことが山ほどあるのでがんばります!それでは。

 

 

三話 焼けが美しいササフラス!家具に使う無垢材の話②

みなさんこんばんは!

6月も中旬に入って全国的には梅雨でしょうか?島根県はまだですがジメジメしてます。

こんな日はエアコンで除湿したいところですが、うちの工場にはありません…。うう💦

 

そんな今日から資格試験の練習を始めましたー!

読んでいる皆さんからしたら「なんのことやら?」と思われるでしょう。

実は「職人」の世界にもちゃんと資格試験というものがあるのです!今回は7月7日に実施される、この試験。

その名も…、

 

技能士!!

 

そんなもったいぶるような名前じゃなかったですね。(笑)

今回は建具技能士の資格を取得すべく練習開始です。練習というだけあって実技の試験なんですね。なかなか難易度が高いですが、がむばります!

 

ここから本題です!

今日は私が作る家具に使う材料を紹介してみようと思います。

 

ササフラスを紹介してみる

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ササフラス。削ったばかりの状態です。

今回紹介するのは「ササフラス」という木です。

ネットで調べてもあまり詳しく出てないと思います。私が調べたところ、別名「ゴールデンエルム」なんて呼び方もあるらしいです。(知らんかった!!) 裂けやすいとも書いてありました。

 

しかし普段から材料として使っている身としては少し感じが違う気がします。

まず、思ったより丈夫だと思います。家具の脚にも使えそうです。裂けやすいのは少しわかります。しかし、ちゃんと材料を見て選べば裂ける心配もそこまでないと思います。

 

木目がきれいだったり、荒々しかったり、いろんな顔を見せてくれる面白い木ですね。

 

あとササフラスを紹介するときに欠かせないのは「焼ける」こと。

木は種類によってですが、紫外線によって色が変わります。変わる色も木によってさまざま。このササフラスは濃い茶色や赤茶に変わっていきます。これが木の”味”と私は考えています。上の写真は削ったばかりの色です。

 

色が変わる様はぜひとも皆さんに伝えたいので、今後の更新で紹介していけたら、と思っています。

 

おわりに

今日はササフラスについてお話しました。しかし、この木の良さはやはり完成品で紹介したいと思いますのでもうちょっと待ってくださいね。

 

まだまだ他にもいい材料がありますので、次回以降紹介していくつもりです。どうぞよろしくお願いします。

 

それでは!

二話 ホームセンターの家具は木じゃない⁉家具に使う無垢材の話①

二話目にしてお久しぶりです!

仕事が忙しいとなかなか書けないものですね。まずは続けることをがむばってみます。

 

さて今日は題名の通り、家具に使う無垢材の話をしてみます。題名にある、「ホームっセンターの家具は木じゃない⁉」についてもお話します。よかったら読んでみてください!

 

無垢材って?

そもそも無垢材とは、「丸太から切り出した木材」のことです。誰しもが思い浮かべる木そのものだと思っていいです。無垢材には湿度に合わせて湿気を吸ったり吐いたりする調質効果や断熱効果、紫外線による経年変化で美しさが増すなどいいところがいっぱいです。

 

もちろん悪いところも…。

湿気を吸ったり吐いたりを長年繰り返すと割れやヒビ、反りがでることがあります。強度には影響がない場合が多いですが、見た目は悪いですね。反りに関しては引き出し等の作動に影響が出るかもしれません。冷房、ヒーター、扇風機、日光が直接当たらないように気をつけるのが大切です。

 

そんな悪いところもある無垢材ですが、やはり合板には出せない温かみや肌触り、いいものを所持している優越感もあるかもしれませんね!

 

無垢材以外にもいろんな材料が!

無垢材については書きましたが、もちろん他にもさまざまな材料があります。簡単に分けると、ベニヤ板などの「合板」、無垢材を接着剤ではぎ合わせた「集成材」があります。

 

集成材は無垢材を接着剤はぎ合わせてできるもので、小さな部材でも無駄なく使うことができ、とてもエコな材料です。無垢材よりも反りや割れが少なく、品質が安しています。ただし、無垢材に比べ寿命が短いといわれます。それは使ってある接着剤の寿命によるところが大きい、ということです。

 

合板のメリットはやはり安さと見た目のバリエーションの多さだと思います。他にも、ベニヤ板に木目をプリントした「プリント合板」、ベニヤ板に特殊な塗装をした「ポリ合板」、無垢材をスライスしたものを張り付けた「突板(つきいた)」などさまざまな場面に対応できる素材の種類の多さもあります。しかし、無垢材なら経年でより色濃く美しくなりますが、こちらは逆で、買ったときから経年劣化が始まり色落ちしていきます。

 

ホームセンターの家具は木じゃない⁉

題にも書いたやつですね。結論から言うと、集成材が使われていれば…木です。こんな題を書いておいてすみません…。しかし集成材の家具はごくわずか。無垢材が使われていることはないです。安さがウリで見た目が木目の「プリント合板」の場合がほとんどです。「無垢材の家具がホームセンターで安く買える」ということはないに等しいです。

最近大手ハウスメーカーなどでも同じことが多くなっています。障子が木製ではなくアルミだったり、扉がプリント合板だったりだったりしてます。すべてはコスト削減や品質の安定が目的であると思います。やはり木は高いですから。

 

 

 

終わりに

二話では材料について語らせてもらいました。説明文みたいで文才の乏しさを痛感してますが、今後もお付き合いください!

まだ商品紹介は全くしてないですが、「ちょっと値が張っても無垢材がいい!」と言ってもらえるように、魅力を発信していきます!